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ラグビー出身のジョーダン・マイラタがスーパーボウルに出場


2022年シーズンのチャンピオンを決めるスーパーボウルが行われ38ー35でカンザスシティ・チーフスが優勝した。

スーパーボウルは毎年毎年素晴らしすぎる試合になるのでどちらが有利などはほとんどない印象だ。



さておき、そんな2022年シーズンのスーパーボウルでまた一つ物凄い物語が誕生した。

惜しくも敗れたフィラデルフィア・イーグルスのOTジョーダン・マイラタ(Lafoga Jordan Mailata)である。1997年生まれ25歳の彼は左オフェンスタックルとして先発出場した。

マイラタの物語はオーストラリアから始まる。シドニーに生まれたマイラタはオーストラリアナンバーワンスポーツのラグビーに出会う。学生の頃にプロチームのカンタベリー・バンクスタウン・ブルドッグスのU‐18に所属。しかし2014年シーズン中に倒れる。原因は心臓の病気と診断され2回の心臓手術を受けなければならなかった。

状態も落ち着き復帰後は別のチームで契約。才能もありながら恵まれた体格を持っていたマイラタだったが体重を落としいてプレーの幅を広げるように言われたという。それによっては年間の正式契約を結ぶとも言われた。しかし彼は当時に関して「その時にはすでに余分な体脂肪はなかったから飢えるか足を切り落とすかどちらかの選択肢だった。」と振り返る。


転機が訪れたのはラグビーユニオンへのプレーハイライトを作成したところNFLのIPPプログラムのスカウトに渡ったという。IPPプログラムはオービック・シーガルズ所属(兼CFLモントリオール・アルエッツ所属)の李卓選手も参加したNFLの国際選手枠を設けるプログラムである。

しかしながらマイラタはこのIPPプログラムに挑戦するまでアメリカンフットボールという競技に触れたことがなく未知の世界だった。細かい動きや多くの戦術が積み重なるアメリカンフットボールはハードルが高いと酷評された。しかし驚異的なサイズ感と土台となる下半身の厚みが評価されIPPプログラムで注目された。

2017年シーズン、ニック。フォールズ率いるフィラデルフィア。イーグルスがスーパーボウルを制覇した翌年のドラフト7巡目全体233位で指名した。NFL入団までアメリカンフットボール経験のないマイラタを期待枠で指名。高校大学と未経験選手がドラフトされたのは史上2人目であった。見事花咲いたことになる。

2018年入団し2020年にワシントン・レッドスキンズ戦でNFLデビューを果たす。

2021年にスターターを獲得した。当時新ヘッドコーチになったニック・シリアン二曰く圧倒的なパフォーマンスだったという。そして同年にフィラデルフィア・イーグルスと4年6,400万ドル(最低保証4,085万ドル)でサインした。

2022年シーズンを終えてナンバーワン左タックルとも言われるまでに成長したマイラタはプライベートも充実の様子。今回のスーパーボウル出場で彼の人生はさらに加速していきそうだ。


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